可愛いあの子

おいしく、たのしく、すこやかに

入院記

これを書いてる時点で入院二日目の朝なんですけど、どう過ごしたかを記録していきたい。

 

 6月✕日(土曜日)

夕方から胃が痛い。鋼の胃腸を持って生まれたのでまず「胃が痛い」なんて事が珍しいので変だなと想う。夕ご飯は少しだけ。

 

6月✕日(日曜日)

夜中から痛みで何度も起きる、痛い…やばい気がして起きて日曜の予定をキャンセル。家族に市販薬を買って来てもらって一日寝てる薬はビタイチ効かない、夕方ヨーグルトを食べる。明日行く病院の事を調べて寝る。

 

6月✕日(月曜日)

朝イチで近所の消化器系の内科に向かうが開場ダッシュで老人に負ける…老人の朝は早い。会社に休みの連絡をする。

エコーをグリグリしながら

医者「病院に行きましょう!」

私「…………ここも病院ですよね?」

という事で近所にある大きな総合病院に紹介状を書いてもらって徒歩で移動、財布に千円しか無くて不安になる。

消化器系の先生の診察を受けるのに2時間ほど待つ…途中一回帰ってお金をおろした。なにか飲み物を飲みたいなって思ってコンビニでゼリーの入ったミルクティーを飲んでたんだけど、看護師に「それは…もうのまないでください」と言われてしまった。

先生は感じの良い若い女医さん、私の腹をググっと押して「虫垂炎じゃない?」との事…盲腸ならすぐ帰れる??かな?それからレントゲンに心電図にCTと立て続けにやって軽度の「憩室炎」との診断。大腸に細菌が入って炎症を起こしてるらしい…一週間から10日の入院との事、自分でキチンと管理できるなら帰ってもいいよって言われて…家族と会社と相談して入院する事に、お金の心配はするなと言われたけど…とりあえずセブンティーンのCDはこれ以上買うの止めようと思った。(さようなら私のラッキードローカード)

帰り際にPCR検査をしてもらう、ニュースとかで見る防護服を着た人に長い綿棒で鼻の奥をグリグリされるやつ…私はこれが大嫌い…。病院中に響き渡ったんじゃないかって位に「ぎええええ」って出た、泣いた。検査する人も苦笑い。

11時前に病院に入って出たのが16時…一回帰宅して色々準備する。病名がわかってここで治して貰えると思ったら半分治った様な気分になった、でも痛い。

友達に「明日から入院するんだけどなんか持って行くといいものある?」と聞いて色々教えてもらう…同年代なのでみんなどこかしらガタが来てる、安心する。

「絶食だけど点滴打たれるから痩せない」と絶望的な情報も同時にもらう。

 

6月✕日(火曜日)

家族がたまたま休みだったので一緒に来てもらうけどコロナの影響でエレベーターホールまでしか行けない。

私の希望は大部屋だったんだけど、大部屋がいっぱいで二人部屋との事…差額が〜って言われたんだけど!!!これ!!進研ゼミでやった所!!病院都合の場合の差額ベッド代は支払わなくてもいい場合がある!とTwitterで言ってたのを覚えてた私偉い。

「それって私が払わなきゃいけないやつですっけ??」と恐る恐る聞いてみたら「あ、婦長に確認しますね」って言われた…ドキドキする〜けど一日4,000円はでかい〜トレカ8パック分はでかい〜!

とりあえず二人部屋に通されてベッドに座ってると先ほどの看護師さんが来て「差額は免除になるそうです」との…事〜!チャ〜ラ〜LA〜〜〜(ロッキーのテーマソング)やったー!Twitterありがとう!みんなも覚えておいてね!

でも二人部屋ってちょっと気まずい…なんか色々喋ったりするの辛いなぁ…と思ってたんですが、すごく静かな方で助かってます。

この日はとにかく点滴が痛くてしんどかった。腹の痛みよりよりもそっちが気になった。

 

6月✕日(水曜日)

三日前から目が充血してとても痛かったので主治医に相談。眼科の予約をとってもら事になったので、その前にレントゲンを撮ってもらう。外来に点滴連れて行くといかにも入院患者って感じがして恥ずかしい…でも看護師さんとか事務の人がめちゃくちゃ優しくしてくれる、今ここの病院がCD出したらヨントンに積む位には推してる。

午後に眼科の診察を受けて病室に戻ると病室まで薬を運んできてくれた、すごい…入院すごい。目はもう痛くない。夕方また主治医が来て明日一日様子見て痛みが無かったらゼリーとかから食べて行きましょうとの事。明日お風呂入れるみたいで嬉しい。

この日夜中に久々に結構な痛みがあって目が覚める。

 

6月✕日(木曜日)

やっぱり夜中に目が覚めてそこから結構な痛みが続く、そう主治医に話したら「土曜まで禁食する?」って言われたので「むーーーーーーーーりーーーーー」ってなった…いや、無理だよぉお腹空いたよぉって泣きついたらとりあえず今日一日様子を見てって話しに…まぁ、土曜まで禁食になるんですけどね。

久しぶりにお風呂に入って気分が良くなる。

 

6月✕日(金曜日)

もう5日もこんな事してる…大丈夫なのかな…この日の夜中すごく痛くて痛み止めの点滴を入れてもらう…無事土曜まで禁食決定!

朝から眼科に行って強めのお薬を出してもらう、はよ良くなれ。左手首付近の点滴がずっと痛かったので看護師さんに相談したら刺し直しますか?って話しになったんだけど私は血管が細いらしく(身体も性格も図太いのにね)看護師さん泣かせなんだけど…色々探して…やはり手の甲ですよね〜手の甲何回か点滴してもらった事あるんだけど痛いんだよね。しかも担当する看護師さんが新人さんっぽくて、刺されるこっちが緊張する…完全に練習台…上手く刺さった瞬間「よし!」って言ってて可愛かったので許す。

この日もシャワーが浴びれたんだけどさすがにクラクラして危なかった。

新しい目薬を夜指したらすごい激痛で…これ、やばいやつやんって我慢して2回使ったら目が開かなくなったので中止、元々使ってた方に戻す。

 

6月✕日(土曜日)

この日は目も痛くて開かないし、右手の甲の点滴がやっぱり痛すぎるので看護師さんに相談して位置をずらす事に、朝からどこもかしこも痛くて寝てるしかなかった。いや、入院ってそういうもんなんだけど、入院した理由じゃないのに寝てるしかないのがなんだかな…という感じです。

夜中に抗生剤を入れてもらうと左手に激痛が、夕方点滴の位置を変えた時はなんとも無かったのにな…と一抗生剤の点滴が終わってトイレに行ったら腕がパンパンに腫れててこれはやばいのでは…と…そのまま夜中の病棟を彷徨って(ナースコール苦手)看護師さんを見つけ「これこれこういう訳で…」と話すと、「え?なんでこんなんなるまで我慢したの〜?も〜」って…確かに痛いけど、これが一般的に痛いと言われる痛みなのかわからなくなる時ないですかね?この痛みは他人に訴えて良い痛みなんだろうか「ホントウ ノ イタミ…?」って不安になる時が結構ある。

夕方に点滴の位置変えてもらったばっかなんだけど〜う〜点滴…怖い…あの針を指したあとに血管を探られるのが苦手…いや、看護師さんには大変大変感謝しております。

なんかこんだけ人間がたくさん働いてるのに私に意地悪する人が居ないのがすごいなって…みんなすごい親切。私が病棟ウロウロしてるだけなのに「大丈夫ですか?」って聞いてくれる…すごい。実際問題、結構なお金を払ってここにいるんだけど…なんかお金払っても嫌な感じの人ってどっかしらいるじゃないですか?でもみんな親切…すごい…病院すごい。

 

6月✕日(日曜日)

今日から流動食…と言ってもバナナ味の牛乳みたいな感じだって…まずくは無いが美味しくも無い…でもカロリーはすごいし人間の身体は正直だ…すぐ下痢になりました…。

何も食べて無いので出なかったのに速攻下痢になった…私の正直すぎる身体よ。

 

6月✕日(月曜日)

一週間…もう一週間経ってしまった。主治医と相談してこの日から食事を出してもらうことに、とにかく普通の食事を消化出来ないと家に帰せないという話。じゃぁ、食べてやろうじゃないか!と出てきたのが完全な水分たち…。

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いや、お米の味はしたけど…うん、そうだよね、そこからみんな始まったよ。

昼食でこれが出てきたのですが、これ食べても特別どこかが痛くなったという訳では無かったので一安心…。夕食も水分だったらどうしよう…って思ってたら…夕食は固形物!!万歳!!

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固形物と言ってもお粥だけど、お魚にかぼちゃにって美味しくて全部食べてしまった。お粥は半分残して、牛乳も確認の為の一口だけ…。美味しかったほんと、みんな普通に固形物食べれることに感謝して?

 

6月✕日(火曜日)

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ご飯が食べれるので主治医と相談して今週中には退院できるとのこと、焦っても仕方ないので会社には来週の月曜から出勤できるかも…と連絡したけど、本決定じゃないのでまた連絡する。

入院するときは兎に角痛いのをどうにかしてほしい気持ちでいっぱいだったけど、痛みが無くなったら早く退院した〜いってなるね…人間って…。

お昼前シャワーを浴びたときに点滴の針がビビビって痛くなったのを看護師に言ったら「炎症を起こしてるかもしれない」とのこと…ん〜〜〜〜〜血管〜〜私の血管頑張れよ!点滴刺し直しはこれで5回目…こんなもんなのかな???点滴の位置によってその日のコンディション大きく変わるんだよね…。

 

6月✕日(水曜日)

朝の採血の結果で退院の日が決まるのでドキドキ…採血めちゃくちゃ苦手になって看護師さん殺し状態に…このときも私が緊張しすぎて一回目失敗、依然採血してもらったベテランさん看護師さんに交代…すまん、私もドキドキするんだ!

そこからレントゲン撮って、眼科に行って眼科でも採血、先生に「朝採血した血って使えないんですか〜?」って言ったけどダメだった…右手の肘の所にきれいに3個注射の跡。

昼ごはんから通常食に。普通の硬さのお米美味しすぎる、今年入ってからお米を食べるのを最小限にしてたので久々にお米美味い!!ってなってしまった。

 

6月✕日(木曜日)

会社に連絡をして出勤日と一週間ほど時短で勤務させてくれっていうお願い、診断書のあれやこれや…面倒だけど再び働かねば…。

この日は夜中の点滴が外れてるのに、朝ぼんやりしてトイレに行くのに点滴台を引き連れて歩いてしまって恥ずかしかった。朝の点滴して外して、シャワーして点滴つけて…って…なったときに…違和感、私はこの違和感の名前を知っている!!これは完全に点滴漏れ!!えーん、痛い、痛いけどもう左手は瀕死だし、右手はもう死んでる…看護師に見せても「嗚呼…」みたいな顔するし、これ以上私の腕に点滴を打つ場所はありません!!無理〜〜〜!!えーん!って子供みたいにジタバタしてたら主治医に連絡して点滴の必要無しとのこと、やったぜ…言ってみるもんだ。

点滴も外れて自由の身ヒャッホーって思ったけど、もうほぼほぼ健康体の人間なのでなんだか申し訳無くてベッドの上で小さくなっていた。

私が病室を変わったすぐ後に向かいのベッドに腸閉塞の方がいらっしゃって、最初はほんとにしんどそうで…大丈夫かなって思ったけど日に日に元気になられてよかったと思った。誰かを元気にするってすごい!医療ってアイドルと一緒だ(キマった目)。

 

6月✕日(金曜日)

一人でひっそりと退院だったけど、荷物は前日家族に持って帰ってもらった…が、それでも結構な荷物。

朝からせっせとベッドの周りを整理して薬の説明やら外来の予約とか、あと入院費の支払い…お金無いけど…駅前のATMまで行きたいんだけど病院そのまま出たらGメンに捕まったりしないかな…って経理の人に聞いたら「(下ろしに行っても)いいっすよ」とお返事が!やった!

看護師さんにコンパクトにお礼を言ってそそくさと退院、もうね身につけてる物がずっとパジャマだったので何もかもが重い、マスクをして傘をさして歩くっていうのがこんなにしんどいものかと…時々立ち止まって(富士登山か…)って呼吸をしないと無理だった。

 

 

無事に退院して一週間ほどたちまして、点滴が漏れた所が黄色いのはまだ取れない…痛い。食べたい物を順番に食べてたら入院前の体重にすぐに戻って1キロ余分に太りました。物が美味しく食べられる環境と、この歳まで大病しない身体に生んでくれた両親と、しんどい時に支えてくれた家族と友人にそっと手を合わせます、ありがたい。

 

そして無事に手に入れた推しのラッキードローカード!!そう!ほしいトレカは諦めない!!8月に大腸内視鏡検査があるけど今は考えない!